目次
今回は写真日報テンプレートを利用して、データビューアーのインポート機能を使い、添付ファイルありレコードを作成する方法を説明します。
インポートについて
はじめにインポート機能について説明します。
Platioではデータポケットで登録・更新したいレコードを一括でインポートすることができます。まず、登録・更新するレコードを記述したCSVファイルを用意して、データビューアーからインポートすることで複数のレコードを一括で登録もしくは更新することができます。また、インポートするCSVファイルには、データビューアーからエクスポートしたCSVファイルも利用可能です。
またインポート可能なファイルサイズの上限が決まっています。添付ファイルありレコードをインポートする際の上限や注意点はデータビューアーガイドの「6. インポート」に記載がありますのでご参照ください。
事前準備
この事前準備の全体の流れとしては、以下のものを準備します。
- 登録・更新するレコードを記述したCSVファイル
- レコードに添付するファイル
また、インポートする際には形式が決まっています。
用意したファイルは以下のような構成でまとめて、zip形式のファイルにします。
example.zip
├── records.csv
└── attachments
├── image.jpeg
ヒントデータビューアーのインポートで添付できる拡張子は、画像 (.jpg, .jpeg, .png)、ビデオ (.mov, .mp4)、音声 (.mp3, .mp4)、各種ドキュメント (.pdf, .doc, .docx, .xls, .xlsx, .ppt, .pptx, .pages, .numbers, .key)とCSV (.csv)形式がサポートされています。 |
では、さっそく必要なものをみていきましょう。
record.csvの用意
まず、インポートするレコードをCSV形式で記述します。
以下は写真日報データポケットに登録するレコードのフィールドです。
"報告日時","報告者","タイトル","画像","備考"
「報告日時」は日時フィールドを使用しており、初期値としてミニアプリからレコード入力時の日時が自動で設定されます。以下のキャプチャのようにインポート画面から日時フォーマットが選択できます。今回のインポートでは、「yyyy/mm/dd hh:mm:ss」の形式であらかじめ日時を指定します。
「報告者」にはユーザーフィールドを使用しており、初期値としてミニアプリからレコード入力時のユーザーを自動で設定します。今回のインポートではあらかじめユーザーを登録します。注意点としては、ここで指定するユーザーはPlatio Studioでミニアプリのユーザーとして登録していて、かつ有効な状態でないとインポートする際にエラーとなります。
ヒントユーザーの状態確認や追加はPlatio Studioの管理メニューの「ユーザー」から行うことができます。 |
「画像」にはそれぞれのレコードが参照する添付ファイル名を記述します。今回は写真(.jpg)を使用します。
<CSVファイルの例>
"報告日時","報告者","タイトル","画像","備考"
"2023/9/18 15:32:34","user2","タイトル1","photo1.jpg","備考1"
"2023/9/19 16:32:34","user2","タイトル2","photo2.jpg","備考2"
"2023/9/20 17:32:34","user1","タイトル3","photo3.jpg","備考3"
attachmentsフォルダーの用意
以下の手順でattachmentsフォルダーを準備します。
1. 添付するファイルを用意する。
2. attachmentsフォルダーを作成する。
3. その配下に添付ファイルを入れる。
以下のようにCSVに記述した添付ファイル名とattachmentsフォルダ配下のメディア名は一致するようしてください。
インポートするZIPファイルの作成
今回の記事の例では以下のようなファイル構成になりました。
example.zip
├── records.csv
└── attachments
├── photo1.jpg
├── photo2.jpg
└── photo3.jpg
ここまででインポートに必要なZIPファイルの作成が完了しました。
以上で事前準備が完了です。
では、実際にデータビューアーから添付ファイルありレコードをインポートしてみましょう。
添付ファイルありレコードをインポート
1. データビュアーのインポートボタン横の▼から「インポート(添付ファイルあり)」を選択する。
2. キャプチャ内①の「参照」ボタンから先ほど用意したzipファイルを参照する。
3. レコードのインポート画面でインポートの目的によって「動作」オプションを指定します。今回は新規にレコードを追加するので「レコードを作成」になっていることを確認します。
4. キャプチャ内②の「インポート」ボタンをクリックします。
5. CSVファイルで指定した添付ファイルありレコードが新規に作成されます。
以下のように添付ファイルありレコードが追加されたことが確認できました。