Platio Studioで作成したミニアプリをエクスポートして、別の環境へコピーした場合に、ミニアプリに登録したレコードも移行したいことがあります。
ここでは、データポケットに登録したレコードを別の同じ構成のデータポケットに移行する手順について説明します。
※ミニアプリを別の環境へコピーするには、ミニアプリとユーザーをエクスポートして、移行先でミニアプリをインポートして配布し、ユーザーをインポートします。プロファイルがある場合、プロファイルをエクスポートして、移行先でユーザーの前にインポートします。操作については、「ミニアプリのエクスポート・インポートと複製」「ユーザーのエクスポート・インポート」を参照してください。
後述するレコードのエクスポート・インポートについて詳しくは、データビューアーガイドの「5. エクスポート」「6. インポート」を参照してください。
事前確認
データビューアーガイドの「インポートの注意事項」を参照し、事前に確認が必要なフィールド等を確認します。
手順
ここでは、添付ファイルがあるデータポケットを含むミニアプリの移行を説明します。
説明には、「店舗改善レポート」テンプレートを使います。
テンプレートのミニアプリは以下のデータポケットとユーザーで構成されます。
データポケット
- 改善報告レポート
- 店舗一覧(登録用)
ユーザー
- user1
- user2(管理者)
利用状況としては、user2(管理者)が店舗一覧を登録し、user1が改善報告レポートを登録したとします。つまり、店舗一覧のレコード作成者はuser2、改善報告レポートのレコード作成者はuser1で利用しています。
レコード作成者を指定する
データビューアーにログインしているユーザーがインポートを行うと、インポートしたレコードの作成者になります。
ここで利用するテンプレートのミニアプリでは、データビューアーへuser2(管理者)がログインして「店舗一覧(登録用)」データポケットへインポートし、user1がログインして「改善報告レポート」データポケットへインポートすることで同じレコード作成者になります。
または、インポート時にレコード作成者を指定することもできます。その場合、移行先へインポートするCSVに"_createdBy"列を記述します。移行元のエクスポート時に「各レコード作成者を指定する」オプションをオンにしてエクスポートすることで"_createdBy"列をエクスポートできます。
※データビューアーガイドの「5. エクスポート」を参照してください。
ここでは、エクスポート・インポート作業はuser2が行う手順で進めるとして、エクスポート時に「各レコード作成者を指定する」オプションをオンにして"_createdBy"列を含めたCSVをダウンロードする方法を利用します。
ユーザーの登録
「改善報告レポート」データポケットのフィールドを確認します。
レコード選択フィールドとユーザーフィールドがある場合、インポートでは値を先に登録しておく必要があります。
そのため、下記を先に行います。
- ユーザーフィールドのユーザー名を移行先ミニアプリに追加する
- レコード選択フィールドの選択元データポケットである「店舗一覧(登録用)」データポケットへ先にレコードをインポートする
移行元ミニアプリからエクスポート
データビューアーで移行元ミニアプリへuser2(管理者)でログインし、各データポケットからエクスポートします。
「店舗一覧(登録用)」データポケット
レコードリストのメニュー「エクスポート」をクリックして下図の内容でエクスポートします。
ファイル形式:CSVと添付ファイル
用途:レコードコピー用
「改善報告レポート」データポケット
続けて、「改善報告レポート」データポケットのレコードリストのメニュー「エクスポート」をクリックして下図の内容でエクスポートします。
ファイル形式:CSVと添付ファイル
用途:レコードコピー用
フォーマット:作成者、更新日時などの情報を含める
移行先ミニアプリへインポート
データビューアーで移行先ミニアプリへuser2(管理者)でログインし、各データポケットからインポートします。
「店舗一覧(登録用)」データポケット
レコードリストのメニュー「インポート(添付ファイルあり)」をクリックして、エクスポートしたZIPファイルを選択し、下図の内容でインポートします。
添付ファイル:ファイル名から添付ファイルIDを取り除く
※ファイル形式を「CSVと添付ファイル」でエクスポートした場合、ZIPファイルを展開すると添付ファイルには添付IDが付いています。データビューアーガイドの「5. エクスポート」の「ファイル形式」を参照してください。添付ファイルIDを削除して登録するため、本オプションをオンにします。
レコード作成者がuser2でレコードが登録されます。
※レコードの作成日時は設定できません。
「改善報告レポート」データポケット
続けて、「改善報告レポート」データポケットのレコードリストのメニュー「インポート(添付ファイルあり)」をクリックして、エクスポートしたZIPファイルを選択し、下図の内容でインポートします。
作成者:各レコードの作成者を指定する
添付ファイル:ファイル名から添付ファイルIDを取り除く
作成者オプションを指定したため、レコード作成者がuser1でレコードが登録されます。
以上で、手順は終了です。
各種オプションの動作を理解してエクスポート・インポートを活用してください。
エクスポートしたCSVと添付ファイルをそのまま移行した場合
「添付ファイル」オプションの「ファイル名から添付ファイルIDを取り除く」でインポートした場合は下図のように、添付ファイルIDが付いた名前が、添付ファイル名自体として登録されます。
これをエクスポートすると、移行元の添付ファイルIDが付加された名前(青い下線部)にさらに添付ファイルID(赤い下線部)が付加されたファイル名でダウンロードされます。
※レコードに関連付けられた添付ファイルを認識するため、添付ファイルID無しのファイル名でエクスポートすることはできません。インポート時に削除するようにしてください。