目次
レコード検索書式とは
Platioで保存したレコードから、あるフィールドの値を条件に指定して検索した結果のレコードのみを取得したいことがあります。Platioアプリとデータビューアーのレコードリストで、レコードを検索して絞り込みを行うことができ、検索条件を記述する書式をレコード検索書式といいます。
レコード検索書式の仕様について詳しくは、Platio開発者ドキュメント「レコード検索書式」をご参照ください。
※レコードリストの検索対象は、1つのデータポケットのみです。複数のデータポケットを対象にして検索することはできません。
Platioアプリのレコード一覧で検索したりフィールドでのレコード選択時に絞り込み表示をしたり、データビューアーではレコードリストで検索したり削除するレコードを絞り込みしたりすることができます。
利用例
例えば、下記のように検索書式を記述して絞り込み表示できます。
例1:Platioアプリで設定した定義済み検索条件を使って、担当者が自分(ログインしたユーザー)で入出庫日が過去30日分のレコードを絞り込み表示
例2:データビューアーで製造品目フィールドと指示Noフィールドの値を指定して絞り込み表示
※レコード検索書式を使う箇所については、後述の「レコード検索書式を使う箇所」をご参照ください。
フィールドを検索対象にする設定
検索条件に指定するフィールドは、Platio Studioでのフィールドプロパティで「検索可能」をオンにします。検索可能になっていないフィールドは、検索対象になりません。
検索可能かどうかはデータポケット編集画面とミニアプリ概要からも確認できます。
データポケット編集画面
ミニアプリ概要
※ミニアプリ概要は、データポケット一覧の右メニュー「ミニアプリ概要」で確認できます。
レコード検索書式の記述方法
検索条件ごとの記述方法について説明します。
全てのフィールドを対象に検索
検索箇所の検索バーで検索キーワードを入力して検索すると、検索可能なフィールド全てを対象に、入力したキーワードが含まれるかを検索します。キーワードの大文字小文字は区別されません。
【例】検索可能な全てのフィールドに”東京”のテキストが含まれるレコードを検索
東京
特定のフィールドを対象にする検索
下記の書式で、特定のフィールドを対象に、入力したキーワードが含まれるかを検索します。キーワードの大文字小文字は区別されません。
検索するフィールドの名前コロン(:)または比較演算子検索するキーワード
【例】テキストフィールド「報告者」に”山田”のテキストが含まれるレコードを検索
報告者:山田
:や=の前後に空白文字を入れないようにご注意ください。空白文字を入れると複数条件の指定と見なされて異なる意味になります。詳しくは「複数条件の検索」をご参照ください。
比較演算子を使用する検索
特定のフィールドに対象に、比較演算子を使って「等しい」「等しくない」「より小さい」「以下」「より大きい」「以上」を検索できます。キーワードの大文字小文字は区別されます。
|
比較 演算子 |
説明 |
| = |
カラムの値が指定した値に等しい 【例】名=太郎 【結果】「名」フィールドで「太郎」のテキストに一致しているレコードが表示されます。 |
| != |
カラムの値が指定した値に等しくない 【例】場所名!=東京 【結果】「場所名」フィールドで「東京」のテキストに一致しないレコードが表示されます。 |
| < |
カラムの値が指定した値より小さい 【例】温度<10 【結果】「温度」フィールドが「10」より小さい数値のレコードが表示されます。 |
| <= |
カラムの値が指定した値以下 【例】湿度<=50 【結果】「湿度」フィールドが「50」以下の数値のレコードが表示されます。 |
| > |
カラムの値が指定した値より大きい 【例】体温>36.7 【結果】「体温」フィールドが「36.7」より大きい数値のレコードが表示されます。 |
| >= |
カラムの値が指定した値以上 【例】単価>=200 【結果】「単価」フィールドが「200」以上の数値のレコードが表示されます。 |
フィールドの値を検索する
入力したキーワードはフィールドの型と合わない場合、正しく検索されません。
例えば、検索バーに「5」の数値を入力して検索します。数値フィールドが検索対象の場合、数値フィールドに「5」の値が含まれているレコードが表示されます。日付フィールドが検索対象の場合、検索キーワードが日付型になっていないため、日付フィールドに「5日、15日、25日」のデータが存在しても検索結果としては表示されません。
フィールドの型に合った検索書式について詳しくは、開発者ガイドの「レコード検索書式」の「値のマッチ」をご参照ください。
| フィールドの型 | 検索キーワードとの比較フォーマット |
| テキスト | キーワードをそのまま比較します。 |
| 数値 | キーワードを数値に変換して比較します。 |
| 日時 | キーワードをYYYY-MM-DD'T'HH:mm:ss.sss'Z'形式に変換して比較します。 |
| 日付 | キーワードをYYYY-MM-DD形式に変換して比較します。 |
| 時間 | キーワードをHH:mm:ss形式に変換して比較します。 |
| 選択 | キーワードを指定した値を各要素と比較します。 |
| 地図 | 検索アイコンで地図フィールドに登録している位置情報は検索できません。地図シーンを利用してください。 |
| 添付ファイル | キーワードを添付ファイルの名前を大文字小文字区別しないで比較します。 |
| リーダー | キーワードをフィールドに登録しているデータをそのまま比較します。 |
| レコード選択 | キーワードを参照先の値(選択したレコードの値)と比較します。 |
次から、主な例を説明します。
テキストフィールドの検索
キーワードをそのまま比較します。
氏名:山田
日時フィールドの検索
主に、下記の3つの指定方法があります。
① キーワードにYYYY-MM-DD'T'HH:mm:ss.sss'Z'形式を使用して、UTCで指定します。
【例】日本時間で2020年6月20日14時20分(UTCで5時20分)以降の日時データが登録されているレコードを検索
日時>=2020-06-20T05:20:00.000Z
② +または-から始まり、-00:30(30分前)や+6:00(6時間後)のように期間を指定して現在の時刻からの差分を指定します。
【例】検索時間帯(現在時間)の2時間前より以降の日時データが登録されているレコードを検索
日時>-2:00
③ ”today”、”tomorrow”、”yesterday”の検索キーワードが利用できます。
【例】検索日(今日)の0:00時以降の日時データが登録されているレコードを検索
日時>today
日付フィールドの検索
主に、下記の4つの指定方法があります。
① キーワードにYYYY-MM-DD形式を使用して指定します。
【例】2020年11月6日の日付データが登録されているレコードを検索
日付:2020-11-06
② +または-から始まり、“+5” “-7”のようなキーワードを使用して5日後、7日前の検索もできます。
【例】7日前より以降の日付データが登録されているレコードを検索
日付>-7
③ ”today”、”tomorrow”、”yesterday”の検索キーワードが利用できます。
【例】検索日の1日前(昨日)の日付データが登録されているレコードを検索
日付:yesterday
④ 条件を2つ指定することにより期間を指定できます。
【例】今日より一週間分のレコードを検索
日付>=today 日付<=+7
時間フィールドの検索
キーワードをHH:mm:ss形式に変換して比較します。
【例】12時10分以降の時間データが登録されているレコードを検索
登録時間>=12:10
ユーザーフィールドの検索
キーワードをミニアプリのユーザー名と比較します。
【例】ユーザー名がstaff1で登録されているレコードを検索
ユーザー:staff1
また、”_self”のような検索キーワードも利用できます。
【例】使用中のミニアプリにログインしているユーザー名で登録されているレコードを検索
報告者ユーザー:_self
値が登録されている(値が空ではない)
何らかの値が登録されている検索を行う場合、キーワードを指定しません。
【例】テキストフィールド「氏名」に値が登録されているレコードを検索
氏名!=
値が登録されていない(値が空)
何らかの値が登録されていない検索を行う場合、キーワードを指定しません。
【例】テキストフィールド「氏名」に値が登録されていないレコードを検索
氏名=
複数条件の検索
レコード検索書式で、複数の条件を指定することができます。
※書式については、開発者ドキュメント「レコード検索書式」の「複合検索」をご参照ください。
全ての検索条件にマッチするには
空白に続けて検索条件を追加していきます。
例えば、Aスイッチフィールドがオン、Bスイッチフィールドがオフのレコードを検索するには、下記のように記述します。
Aスイッチ:true Bスイッチ:false
または
Aスイッチ=true Bスイッチ=false
値が登録されていない(値が空)の場合も、空白文字に続けて記述します。
例えば、テキストフィールド「氏名」の値が空で、Aスイッチフィールドがオンのレコードを検索するには、下記のように記述します。
氏名= Aスイッチ=true
いずれかの検索条件にマッチするには
ORで検索条件を区切ります。
例えば、Aスイッチフィールドがオン、または、Bスイッチフィールドがオフのいずれかの検索条件にマッチするレコードを検索するには、下記のように記述します。
Aスイッチ:true OR Bスイッチ:false
または
Aスイッチ=true OR Bスイッチ=false
レコード検索書式を使う箇所
Platioでは、下記の箇所でレコード検索書式を使って検索できます。画面と手順は、各ガイドをご参照ください。
①Platioアプリの一覧シーン
一覧シーンのプロパティの「絞り込み」と「定義済み検索条件」、検索バーに直接記述の3つの方法があります。絞り込みと定義済み検索条件では、あらかじめPlatio Studioで条件を記述します。
記述箇所は、Platio Studioガイド「レコードリスト(一覧・地図・グラフ・バーコード)」③⑤をご参照ください。検索方法は、Platioアプリガイド「7. レコードを検索する」をご参照ください。
※検索バーにキーワードのみを入力した場合は、検索可能なフィールド全て対象にキーワードが含まれるかの検索が行われます。
下図は、定義済み検索条件での検索です。
②データビューアーのデータポケットのレコードリスト
書式を記述はしないでウィザードで検索条件を入力して検索書式を完成させます。検索方法は、データビューアーガイド「3.1. レコードのソートと検索」をご参照ください。
※検索バーにキーワードのみを入力した場合は、検索可能なフィールド全て対象にキーワードが含まれるかの検索が行われます。
③レコード選択フィールド
プロパティの「初期値」と「絞り込み」で、レコード検索を指定してあらかじめPlatio Studioで条件を記述します。記述箇所は、フィールドガイド「レコード選択」をご参照ください。