目次
ここでは、倉庫棚卸(日次)テンプレートを利用して、ASTERIA WarpでCSVファイルを読み込み、PlatioPutコンポーネントを使ってレコードを新規に作成する手順を説明します。
事前準備
ミニアプリのユーザーの確認
倉庫棚卸(日次)テンプレートでサンプルユーザーを設定すると、下記のユーザーが登録されます。
- user1
- user2(管理者)
事前準備として、Platioでuser2のユーザー情報でAPIでのアクセスを許可する設定をし、開発者向け情報からAPIトークンを取得して、ASTERIA WarpでPlatioコネクションを作成しておきます。手順はレシピ集「[ASTERIA Warp]Platioコンポーネントでのデータ連携:概要と事前準備」を参照してください。
レコード作成するCSVファイルの作成
棚卸報告データポケットに登録するレコードのフィールドです。
倉庫コード,倉庫名,棚番,品番コード,品番名称,入庫数,出庫数,在庫数,棚卸数,差異,棚卸担当者
「差異」はPlatioアプリで「棚卸数」を入力することにより自動計算される値です。
ASTERIA Warpから「棚卸数」「差異」以外のフィールドに値を登録します。
「棚卸担当者」のユーザーはPlatioアプリでレコードを編集するときに自動設定されますが、CSVファイルであらかじめ値を登録しておき、PlatioPutコンポーネントでレコード作成時にこの値をレコード作成者に設定するようにします。
<CSVファイルの例>
倉庫コード,倉庫名,棚番,品番コード,品番名称,入庫数,出庫数,在庫数,棚卸数,差異,棚卸担当者
1111,西倉庫,E007,378654,AE4657-2,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,E008,622568,EA47579,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,E009,357852,GR257-A,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,E010,378654,AE4657-2,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,A114,622568,EA47579,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,A115,357852,GR257-A,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,A116,378654,AE4657-2,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,A117,622568,EA47579,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,A147,357852,GR257-A,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,A148,378654,AE4657-2,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,A149,622568,EA47579,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,A150,357852,GR257-A,0,45,60,,,user1
※CSVファイルの雛型は、データビューアーでサンプルとして1レコード作成し、CSVファイルでエクスポートして利用すると便利です。
ASTERIA WarpのフローデザイナーでCSVファイルをアップロード
フローデザイナーでログインし、ホームディレクトリにCSVファイルをアップロードします。
エクスプローラーからファイルペインにCSVファイルをドラッグ&ドロップします。
ここでは、ホームディレクトリに「当日分」フォルダーを作成して配置します。
フローを作成する
CSVファイルを読み込み、Platioコンポーネントで(1レコードずつループ処理は行わず)まとめてレコードを作成します。
フローデザイナーへログインし、下記の手順で、FileGet,Mapper,PlatioPutの各コンポーネントを配置したレコード追加用のフローを作成します。
※プロジェクト、Platioコネクションは作成済みです。
コンポーネントを配置
コンポーネントの配置・設定はさまざまな方法がありますが、ここではファイルペインからコンポーネントを配置してプロパティ「ファイルパス」の設定を省略します。
ファイルペインからCSVファイルをドラッグ&ドロップし、FileGetコンポーネントを選択して配置します。
※FileGetコンポーネントはファイルを一括で読み込んだ分のメモリを消費するため、ファイルサイズが大きい場合、レコードの取得行数を指定できるRecordGetコンポーネントを使います。
続いて、Mapperコンポーネントを配置してつなげます。
次に、コネクションペインからPlatioコネクションをドラッグ&ドロップし、PlatioPutコンポーネントを選択して配置します。プロパティ「コネクション名」の設定を省略できます。
※「コンポーネント「Mapper」で定義されたストリーム定義をRecordに変換します。」という内容のメッセージが表示された場合、「はい」をクリックします。
最後にEndコンポーネントを配置します。
ストリームを定義
先にPlatioPutコンポーネントでレコードのフィールド定義を行います。
PlatioPutコンポーネントをダブルクリックしてビルダーを起動します。
左に表示されたデータポケット「棚卸報告」をクリックします。
※ビルダー画面の詳しくは、PlatioPutコンポーネントヘルプを参照してください。
フィールド定義が表示され、値を追加するフィールドのチェックをオンにします。レコード作成者を指定するため、「_Creator」のチェックをオンにします。「保存」をクリックして、設定は完了です。
ストリームペインにフィールドが定義されました。FileGetコンポーネントに同じフィールド定義を利用するため、右クリックメニューで「CSVで編集」をクリックします。
表示されたフィールド定義から「_Creator」の行を除いてコピーします。
FileGetコンポーネントをクリックし、ストリームペインで同様に右クリックメニューで「CSVで編集」をクリックし、表示された画面にコピーの内容をペーストします。
PlatioPutコンポーネントのフィールド定義がコピーされました。「OK」をクリックして保存します。
さらに、ストリームプロパティを変更します。「+」ストリーム型の「+」を展開してプロパティ「読込み開始行」を「2」に変更します(下図の青い行)。
Mapperコンポーネントをダブルクリックして画面を開き、左のCSVで定義したフィールドからPlatioPutコンポーネントで定義したフィールドへマッピングします。
左の「棚卸担当者」を右のプロパティ「_Creator」にもマッピングします。
Mapperコンポーネントを閉じてフローを保存し、メッセージで正常に保存されたことを確認します。
フローを実行する
上部メニューの「実行」をクリックして表示された画面で「実行」をクリックし、フローを実行します。正常に終了したことを確認します。
データビューアーでレコードを確認する
データビューアーへログインし、棚卸報告のデータポケットのレコードリストを表示します。
レコードが追加されたことが確認できます。レコードの行の右下にレコード作成・更新者が表示されます。ここでは、CSVファイルで指定したレコード作成者になっていることが確認できます。
APIリクエスト回数を確認する
Platio Studioの開発者向け情報でAPIリクエスト回数を参照できます。
Platio Studioにログインし、倉庫棚卸(日次)ミニアプリの右メニュー「開発者向け情報」をクリックします。
1時間内の実行されたAPIのリクエスト回数を確認できます。
リクエスト回数について詳しくは、Platio開発者ドキュメントの「Platio API プログラミングガイド」の「制限」を参照してください。
PlatioPutコンポーネントでのリクエスト回数の仕様については、コンポーネントガイドの「Platio APIリクエスト回数」の項を参照してください。
補足事項
初期値と計算フィールド
データポケットに初期値を設定したフィールド、計算フィールドなどPlatioアプリでのみ値が自動設定される場合、データビューアーでの入力またはインポートと同様に、Platio APIでのレコード追加では値は自動設定されません。必要に応じて、あらかじめ値を記述したCSVファイルを使用してください。
CSVファイルに記述する列
値を設定しないフィールドは、CSVファイルにヘッダー行を含め列を記述しないで利用できます。
※必須にしているフィールド以外
例えば、棚卸報告データポケットで下記の4つのフィールドのみ登録するCSVファイルを利用できます。
倉庫コード,倉庫名,棚番,品番コード
1111,西倉庫,E007,378654,AE4657-2
1111,西倉庫,E008,622568,EA47579