フィールドの入力を必須にして、値が入力されていないときにエラーにして保存できないようにし、エラーメッセージを表示して入力を促すようにしたいことがあります。
データポケットでこれを実現するには、以下のような方法があります。
- フィールドの「必須」プロパティをオンにする
- フィールドの「値の検証」プロパティと「エラーメッセージ」プロパティを設定する
※プロパティについては、「共通プロパティ(基本・高度なプロパティ)」を参照してください。
「必須」プロパティ
「必須」プロパティをオンにすると、Platioアプリのデータポケット画面で値を入力しないで保存アイコンをタップしたときにフィールドの右上に「値を入力してください。」のように既定のメッセージが表示されます。フィールドの型によって既定のメッセージは異なります。
既定のメッセージではなくメッセージを指定したい場合は、高度なプロパティの「値の検証」プロパティと「エラーメッセージ」プロパティを使います。「値の検証」プロパティで入力がないという条件を設定し、「エラーメッセージ」プロパティに表示するメッセージを記述します。記述しない場合、既定のメッセージが表示されます。
※「必須」プロパティがオンの場合は「必須」プロパティのメッセージが優先されます。
「値の検証」プロパティと「エラーメッセージ」プロパティ
高度なプロパティにある「値の検証」プロパティは、入力された値を検証するための「条件」または「式」を設定します。
ここでは、条件の編集で値が未指定、またはPlatio式で値が空であるかどうか検証を設定します。
※値の検証は、初期設定(データポケット画面を表示したとき)は検証されません。一度、フィールドに値を入力する、または保存をタップすることにより検証が動作します。
条件の場合
条件の編集画面で下図のように設定します。続けて、複数の条件を設定することもできます。
「完了」をクリックすると「値が入力されていない場合も検証する」オプションが表示されます。オプションをオンにします。
※このオプションをオンにしない場合、条件を設定してもエラーになりません。
式の場合
下記例のように値が入力されている条件のPlatio式を記述します。続けて、複数の条件を記述することもできます。複数の条件を設定する場合は、Platio式で&&または||の演算子を記述します。
例)型がテキストなどの場合
c1111111 != ""
例)型が画像などの場合
c1111111 != undefined
式を設定すると「値が入力されていない場合も検証する」オプションが表示されます。オプションをオンにします。
※このオプションをオンにしない場合、式を設定してもエラーになりません。
別のフィールドの値と関連付ける場合
別のフィールドの値と関連付けて、フィールドの入力を必須にしたい場合があります。
例えば、テキスト選択フィールドで「その他」を選択した場合に、複数行テキストフィールドに「備考」として文章を入力させたい場合などがあります。
この場合も、前述のプロパティを使います。
「必須」プロパティ
「必須」プロパティをオンにしたフィールドは、フィールドが表示されている場合にのみ必須になります。つまり、表示していない場合は動作しないので、テキスト選択フィールドで「その他」を選択したときのみ複数行テキストフィールドを表示し、複数行テキストフィールドで「必須」プロパティをオンにすることで、値が入力されていないときに既定のメッセージを表示できます。
表示の動作は、複数行テキストフィールドの高度なプロパティにある「条件付き表示」プロパティを下図のように設定します。
「値の検証」プロパティと「エラーメッセージ」プロパティ
「値の検証」プロパティを使うと、値が入力されていないフィールドを表示したまま値を検証できます。前述の例では、複数行テキストフィールドを表示したままにできます。
「値の検証」プロパティで別のフィールドを検証する場合は「式」を設定します。
例)テキスト選択フィールドのIDがc1111111、複数行テキストフィールドのIDがc2222222の場合
c1111111 /* テキスト選択 */ != "その他" || c2222222 /* 備考 */ != ""
この例の複数行テキストフィールドのプロパティは下図のようになります。
以上で、説明は終わりです。