Platioアプリで、画像系フィールドにスマートフォンやタブレットで撮影した写真を添付すると、フィールド型と日時を含むファイル名が自動で設定されます。データビューアーから自動で設定されたファイル名でダウンロードできます。
下図はデータビューアーで画像をクリックして表示されるプレビュー画面です。
※データビューアーでエクスポートした場合は、ファイル名の末尾に添付ファイルIDが付加されます。
画像系フィールドの高度なプロパティの「ファイル名」では別の名前を指定でき、Platio式テンプレートを使って別フィールドの値を参照した文字列から名前を生成して指定することができます。
ここでは、その手順について説明します。
例として、写真日報テンプレートを利用して、日時の値の活用で以下の2つの方法を説明します。
写真日報テンプレートからミニアプリを作成します。
レコードを作成する日時を含むファイル名を指定
ミニアプリの写真日報データポケットを編集します。手書き画像フィールドの「画像」のメニューから「このフィールドを複製」をクリックします。
複製した「画像2」フィールドの高度なプロパティを表示します。
プロパティの「ファイル名」に、「タイトル」と「報告者」と「報告日時」を年-月-日-時分秒にした文字列を"_"(アンダーバー)で連結するように設定します。
例:
タイトル_user1_2024-01-26_102030
式テンプレートでフィールドIDを参照して下記のように記述します。
${ c1111111 /* タイトル */ }_${ c2222222 /* 報告者 */ }_${ formatDateTime(c3333333 /* 報告日時 */,"YYYY-MM-DD-HHmmss") }
※formatDateTime関数ついては開発者ドキュメントを参照してください。
動作確認
データポケットを保存してミニアプリを配布します。
Platioアプリでミニアプリへログインし、写真日報データポケットの新規シーンを表示します。
「画像」「画像2」フィールドのカメラアイコンをタップして撮影し、手書きを入れて保存します。
報告日時、報告者、タイトルが入力されていることを確認してレコードを保存します。
データビューアーへログインして、写真日報データポケットでレコードリストを表示します。
「画像2」をクリックすると、生成されたファイル名で保存されていることが確認できます。
別のスイッチフィールドをオンにした日時のファイル名を指定
前述の方法は、Platioアプリで新規シーンを開き、自動設定された日時がファイル名に利用されます。新規シーンを表示したまま業務を行って時間が過ぎた時でも、自動設定された日時がファイル名に付けられます。新規シーンを表示した日時ではなく、写真を撮影した日時をファイル名に付加したい場合には、以下の2つの方法があります。
- 日時フィールドを再設定
- 日時フィールドをタップして現在の時刻アイコンをタップする
- スイッチで日時を設定
- スイッチフィールドと日時計算フィールドを追加し、アプリで写真を撮影後にスイッチをタップする
後者の方法では、スイッチフィールドをオンにした日時を日時計算フィールドに設定し、画像フィールドで日時計算フィールドの日時でファイル名を生成するようにします。
ここから、後者の手順を前述のミニアプリに追加して説明します。
写真日報データポケットで前述の「画像2」フィールドを複製して「画像3」フィールドを作成します。
スイッチフィールドと日時計算フィールドを追加します。
日時計算フィールドのプロパティの値に、スイッチがオンになった日時を設定するように下記のPlatio式を記述します。
c4444444 /* スイッチ */ ? "now" : undefined
※Platio式については機能ガイド「Platio式」を参照してください。
複製した「画像3」フィールドの高度なプロパティを表示し、「ファイル名」で報告日時の部分を日時計算のフィールドIDに置き換えるように下記の式テンプレートを記述します。
${ c1111111 /* タイトル */ }_${ c2222222 /* 報告者 */ }_${ formatDateTime(c5555555 /* 日時計算 */,"YYYY-MM-DD-HHmmss") }
動作確認
データポケットを保存してミニアプリを配布します。
Platioアプリでミニアプリを更新した後、写真日報データポケットの新規シーンを表示します。
「画像」「画像2」「画像3」フィールドのカメラアイコンをタップして撮影し、手書きを入れて保存します。
「画像3」フィールドで写真を撮った後にスイッチをオンにします。日時計算フィールドに自動で日時が設定されます。レコードを保存します。
データビューアーでレコードリストを表示します。
「画像3」をクリックして表示すると日時計算フィールドの値のファイル名が付いていることが確認できます。
以上で、説明は終わりです。