Platioアプリでレコードを削除するには、データポケットのレコードリストでレコードをスワイプし、表示された削除アイコンをタップします。
レコードを管理する上で削除の操作を禁止したい場合には、データポケットのシーンの設定でPlatioアプリ上の削除アイコンを表示しないようにすることができます。
また、特定のユーザーのみレコードを削除できるようにして、それ以外のユーザーは削除できないように設定することができます。特定のユーザーとそれ以外のユーザーが使うデータポケットの表示を分けて、それぞれのPlatioアプリで使用できるデータポケットのみを表示します。このような場合に、副データポケットとプロファイルの機能を利用します。
※この記事では、Platioアプリでのレコード削除の制御方法を説明します。データビューアーでのレコード削除を制御するには、データビューアーの利用を禁止する、またはレコードの権限を作成者のみか誰でも読み込み可にすることで制御できます。設定箇所は後述の「データビューアーでのレコード削除を制御する」をご参照ください。
この記事では、レコードを削除できないようにする設定と、特定のユーザーのみレコード削除できるようにする設定について説明します。
レコードの削除をできないようにする
Platioアプリでレコードの削除アイコンを表示しないように設定します。
Platio Studioでデータポケットの編集画面を表示し、画面右中にある「シーンの設定」をクリックします。
「レコード」タブにある「レコードの削除」のチェックをオフにします。
特定のユーザーのみレコード削除できるようにする
削除などPlatioアプリでの画面操作を特定のユーザーとそれ以外のユーザーで分けるには、主データポケットから同じフィールドを持つ副データポケットを作成して、ユーザーが使用するデータポケットを分けます。
ユーザーがどのデータポケットを使用するかを指定するためにプロファイルを利用します。プロファイルは、ユーザーが利用するデータポケットをまとめて設定する権限管理のしくみで、データポケットをプロファイルに定義し、ユーザーにプロファイルを設定することで実現できます。
副データポケットとプロファイルの機能については下記のガイドをご参照ください。この記事では、次の「データポケットの作成例」で作成と設定の手順を説明します。
データポケットの作成例
この例では、テンプレート「検温レポート」を利用して、副データポケットを追加し、ユーザーuser1は削除不可、user2は削除可能にするプロファイルを設定したミニアプリへ更新します。
最初に、テンプレート「検温レポート」からミニアプリを作成します。手順はガイド「ミニアプリを作成」を参照してください。
そのまま配布してユーザー user1とuser2を追加します。
Platioアプリでミニアプリ「検温レポート」へユーザーuser1でログインし、データポケット「検温レポート」へレコードを登録します。
レコードリストでレコードをスワイプすると、削除アイコンが表示されます。
次に、データポケットを編集して、削除アイコンが表示されないようにします。
「検温レポート」主データポケットの編集
Platio Studioのデータポケット編集画面で「関連データポケット」をクリックして「副データポケットを追加」をクリックします。
データポケットのタイプは同じで作成するので、「このデータポケットを複製して副データポケットを作成する」を選択して「追加」をクリックします。
追加された副データポケットの画面が表示されます。
必要に応じてデータポケットの名前を変更します。この例では、「検温レポート(削除不可)」に変更します。画面右中にある「シーンの設定」をクリックします。
表示されたシーンの設定画面で「レコード」タブにある「レコードの削除」のチェックをオフにし、「完了」をクリックします。
データポケットを保存します。副データポケットがある時、下図のような画面が表示されます。
「保存」をクリックして、ミニアプリを配布します。ミニアプリ編集画面へ戻ると、副データポケットが作成されているのが確認できます。
プロファイルの作成
主データポケットのみを選択したプロファイルと副データポケットのみを選択したプロファイルを設定します。
ミニアプリ編集画面右メニューの「プロファイル」をクリックします。
「検温レポート」ミニアプリでは、すでにプロファイルが作成されていますので、これを編集します。
プロファイル「社員」の編集アイコンをクリックします。
プロファイル画面で表示させたいデータポケット以外のチェックをオフにします。この例では、下図のように削除不可の副データポケットのみを設定して「保存」をクリックします。
※この画面で、ミニアプリが未配布の場合、データポケットに下図のようなアイコンが表示されます。
データポケットを編集してミニアプリを配布していない場合、未配布のデータポケットは選択するとプロファイルが保存できません。ミニアプリの配布が完了しているか確認しましょう。
次に、主データポケットのみを選択したプロファイルを作成します。「追加」をクリックします。
プロファイルの追加画面で、この例では、下図のように名前を入力して主データポケットのみを設定して「保存」をクリックします。
作成が完了しました。
次に、右メニューの「ユーザー」をクリックします。
ユーザーuser2の編集アイコンをクリックします。
編集画面で「プロファイル」をクリックし、作成したプロファイル「リーダー」を選択して保存します。
ユーザーにプロファイルが設定されました。
Platioアプリ
次に、Platioアプリからミニアプリへuser1でログインします。
※先にログインしていた場合、ミニアプリを更新します。
表示されるデータポケットが、プロファイルで設定されたデータポケット(この例では、「検温レポート(削除不可)」)になります。
レコードリストでレコードをスワイプすると削除アイコンが表示されないことを確認できます。
user2でログインすると、user1が登録したレコードがレコードリストで確認でき、レコードリストでスワイプすると削除アイコンが表示されることを確認できます。
データビューアーでのレコード削除を制御する
データビューアーでのレコード削除を制御するには、データビューアーの利用を禁止する、またはレコードの権限を作成者のみか誰でも読み込み可にして、レコード作成者のユーザー以外には読み込みだけ可能にすることで制御できます。
データビューアーの利用を禁止するには、プロファイルを使用します。「データビューアーの使用を許可」をオフにしたプロファイルを、ユーザーに設定します。
レコードの権限を設定するには、データポケット編集画面の「設定」をクリックします。
設定画面で権限を設定します。データポケットの設定については、ガイド「データポケットの設定」をご参照ください。
以上で、説明は終わりです。