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この記事では、レコードを作成・編集した時に送信するメールやプッシュ通知で複数の宛先を一括で登録する方法を説明します。
Platioアプリを利用してレコードを作成・編集した時にメールまたはプッシュ通知を送信する場合、多数の宛先を一括で指定するには、メール送信 (ユーザー)フィールドまたはプッシュ通知フィールドの初期値でレコード選択を設定することにより実現することができます。
また、この設定を利用して、送信先のユーザーを固定にして変更させないようにすることもできます。
※データビューアーでは、宛先の一括登録はできません。
フィールドでの宛先の指定方法
レコードを作成・編集した時にメールを送信するフィールドには、メール送信フィールドとメール送信 (ユーザー)フィールドがあります。
宛先の指定方法は、下記のとおりです。
メール送信フィールド
- 送信先は、メールアドレス表記。
- 1つのメールアドレスのみ指定可能。
メール送信 (ユーザー)フィールド
- 送信先は、ミニアプリに登録されたユーザー。ユーザー情報のメールアドレスに送信されます。
- 複数のユーザーを指定可能。
※ここでは、複数のユーザーへ一括でメールを送信するため、メール送信 (ユーザー)フィールドを使用します。
プッシュ通知フィールドは、メール送信 (ユーザー)フィールドと同様、宛先の指定方法は下記のとおりです。
プッシュ通知フィールド
- 送信先は、ミニアプリに登録されたユーザー。ミニアプリにログイン済みの場合に受信されます。
- 複数のユーザーを指定可能。
データポケットの作成
次に、データポケットの作成について説明します。
宛先を登録するデータポケット
メール送信またはプッシュ通知を利用するデータポケットとは別で、複数の送信先ユーザーをグループ設定するデータポケットを作成します。
例)データポケット名:送信先ユーザーリスト
(フィールド名:フィールドの型)
送信先名:テキストフィールド
送信先ユーザー:複数ユーザーフィールド
メール・プッシュ通知を送信するデータポケット
メール送信またはプッシュ通知を利用するデータポケットを作成します。
ここでは、日報データポケットを作成してメール送信 (ユーザー)フィールドとプッシュ通知フィールドを追加します。
例)データポケット名:日報
(フィールド名:フィールドの型)
報告ユーザー:ユーザーフィールド
日付:日付フィールド
報告内容:複数行フィールド
送信先名:レコード選択
メール送信先:メール送信 (ユーザー)フィールド
プッシュ通知先:プッシュ通知フィールド
レコード選択
送信先名の「レコード選択」で、送信先ユーザーリストの「送信先名」を設定します。
メール送信 (ユーザー)・プッシュ通知
メール送信 (ユーザー)・プッシュ通知では、プロパティの初期値を「レコード選択」にし、レコード選択フィールドを「送信先名」、フィールドに「送信先ユーザー」を設定します。
送信の事前準備
ミニアプリへユーザーを登録する
前述のように作成して保存したミニアプリを配布し、Platio Studioのミニアプリ画面で右メニューにある「ユーザー」から下図の例のように複数のユーザーを登録します。CSVでのインポートを利用すると多数の登録が簡単にできます。
例)
データポケットに送信先のレコードを作成
データビューアーからミニアプリにログインし、送信先のデータポケットへユーザーリスト情報を登録します。CSVでのインポートを利用すると多数の登録が簡単にできます。
この例では、ユーザーuser1でログインし、「送信先ユーザーリスト」データポケットで送信先名を「ALL」、送信先ユーザーに複数のユーザーを追加したレコードを作成します。
メール・プッシュ通知を送信
Platioアプリからレコードを作成
Platioアプリからミニアプリへログインしてメール・プッシュ通知を送信するデータポケットでレコードを作成します。
この例では、ミニアプリへユーザーuser5でログインし、日報データポケットの新規シーンで報告ユーザー、日付、報告内容を入力します。
送信先名をタップして表示されたリストから送信先名「ALL」をタップします。
メール送信 (ユーザー)とプッシュ通知に、ALLに登録したユーザーが一括で自動設定されます。
保存をタップすると、Platioアプリでミニアプリにログインしている宛先のユーザーの端末にプッシュ通知が届きます。
また、ユーザーのメールアドレスにメールが送信されます。
送信先のユーザーを固定にして変更させない
ここまでのレコード選択と初期値プロパティを利用した設定を応用して、送信先のユーザーをPlatioアプリから固定にし、また変更させないようにすることができます。
送信先を固定
レコード選択の初期値プロパティでは、選択元データポケットのレコードを検索して初期値として使用できます。
この例では、レコード選択で、プロパティの初期値を「レコード検索」にし、検索条件を「送信先名="ALL"」に設定します。
※選択元データポケットのフィールド名と値を指定して一致したレコードの値を取得しています。
検索条件については、機能ガイドの「レコード検索書式」を参照してください。
送信先を変更させない
さらに、Platioアプリ側で選択を変更させない場合、上図のようにレコード選択を「変更不可」をオンにします。
レコード選択を「変更不可」にしても、メール送信 (ユーザー)・プッシュ通知フィールドのプロパティでは変更できるため、メール送信 (ユーザー)・プッシュ通知フィールドのプロパティでも初期値を「変更不可」にします。
Platioアプリでの画面
設定したミニアプリを配布し、Platioアプリの日報データポケットから新規シーンを表示すると、送信先名に初期値が自動設定され、メール送信 (ユーザー)・プッシュ通知の宛先も自動設定されて変更不可になっています。
送信先のユーザーを表示しない
送信先のユーザーが多数になるとアプリ画面にすべて表示されてしまいます。また、送信先のユーザーを見せたくない場合もあります。
その場合は、新規・編集・表示の各シーンの設定で、フィールドを非表示にして初期値を動作させる「計算」を選択します。
※設定については、Platio Studioガイドの「新規シーン」を参照してください。
アプリの画面ではフィールドが非表示になります。
※上記例では、「送信先名」を非表示にして送信先を変更させない設定になっています。アプリ画面で「送信先名」は選択して送信先のユーザーを表示しない場合、シーンの設定で「送信先名」は「入力」を選択します。
以上で、説明は終わりです。