目次
概要
事前準備
前回、Platioに登録したレコードの内容は以下のようになっています。
倉庫コード,倉庫名,棚番,品番コード,品番名称,入庫数,出庫数,在庫数,棚卸数,差異,棚卸担当者
1111,西倉庫,E007,378654,AE4657-2,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,E008,622568,EA47579,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,E009,357852,GR257-A,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,E010,378654,AE4657-2,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,A114,622568,EA47579,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,A115,357852,GR257-A,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,A116,378654,AE4657-2,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,A117,622568,EA47579,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,A147,357852,GR257-A,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,A148,378654,AE4657-2,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,A149,622568,EA47579,0,45,60,,,user1
1111,西倉庫,A150,357852,GR257-A,0,45,60,,,user1
「実行する処理」プロパティ:更新
<更新.csv>
倉庫コード,倉庫名,棚番,品番コード,品番名称,入庫数,出庫数,在庫数,棚卸数,差異,棚卸担当者
"1111","西倉庫","A150","357852","GR257-A","0","120","60",,,"user1"
プロパティ変更点
- FileGetコンポーネントのファイルパスに上記の「更新.csv」を指定する。
- PlatioPutコンポーネントの実行する処理を「更新」に設定する。
- Platioビルダーのキー項目に「品番コード」を設定する。
フロー実行
データビューアーを見ると、品番コード「357852」の出庫数が120に更新されていることが確認できます。
「実行する処理」プロパティ:更新/追加
PlatioPutコンポーネントの「実行する処理」プロパティを更新/追加に設定した場合、コレクションのレコードを更新もしくは登録します。更新対象のレコードが無い場合には新規にレコードが登録されます。
今回の処理は、「品番コード」をキーとして、コレクションのレコードに一致する場合、以下の更新追加.csv の内容に更新します。一方、コレクションに「品番コード」が一致するレコードがない場合、以下の更新追加.csv の内容が新たに登録されます。ここでは、品番コード「357852」に対応するレコードの出庫数と在庫数を更新します。品番コード「721932」に対応するレコードが存在しないため、新規にレコードを登録します。
更新追加.csv
倉庫コード,倉庫名,棚番,品番コード,品番名称,入庫数,出庫数,在庫数,棚卸数,差異,棚卸担当者
"1111","西倉庫","A150","357852","GR257-A","0","150","70",,,"user1"
"1111","東倉庫","B150","721932","JR314-D","0","150","80",,,"user1"
プロパティ変更点
- FileGetコンポーネントのファイルパスに「更新追加.csv」を指定する。
- PlatioPutコンポーネントの実行する処理を「更新/追加」に設定する。
フロー実行
データビューアーを見ると、キャプチャの赤枠の品番コード「357852」の出庫数が150、在庫数が70に更新されていることが確認できます。また、品番コードが一致するレコードが無いため、キャプチャの青枠の品番コード「721932」のレコードが新たに登録されていることが確認できます。
「実行する処理」プロパティ:更新/追加(ユニークキー)
ユニークキーとは、Platioの特定のフィールドで「重複を許さない」設定を有効にした一意の値のことです。PlatioPutコンポーネントの「実行する処理」プロパティを更新/追加(ユニークキー)に設定した場合、キーとなるカラムを1つだけ指定してコレクションのレコードを更新します。一方、更新対象のレコードが無い場合には新規にレコードが登録されます。
※ここでは「実行する処理」プロパティが更新/追加の場合と重複する点が多いので、詳細なフローの設定は記載せず、ユニークキーの設定を以下に記載します。
ユニークキーの設定方法
ユニークキーを設定するためには以下の方法を実施してください。
- Platio Studioで該当のデータポケットを開く。
- ユニークキーとして設定するフィールドの設定を開く。
- 以下のキャプチャのように「検索可能」と「値の重複を許さない」にチェックを入れる。
- PlatioPutコンポーネントのPlatioビルダーを開き、該当のフィールドをキーとして設定する。
ヒント
ユニークキーを扱う場合によくあるエラーメッセージと対策の例をご紹介します。
既存レコードにユニークキーが重複して登録されていた場合:
エラーメッセージ(Platio Studioで配布時) | 対策 |
ミニアプリが配布できません。棚卸報告データポケットの品番コードフィールドには既に重複する値があるので、重複を許さない設定にすることはできません。 | データビューアーからユニークキーとして設定したカラムに同一の値を含んでいるレコードを削除する。 |
既存のレコードに指定したユニークキーがすでに登録されている場合:
エラーメッセージ(フロー実行時) |
対策 |
Platio API がエラーを返しました [作成、または更新しようとしたレコードは、重複不可のカラムに重複した値を含んでいます] | Platioに登録しようとした内容にすでに登録されているユニークキーの値が含まれていないか確認する。 |
ユニークキーが設定されていない場合:
エラーメッセージ(フロー実行時) | 対策 |
Platio API がエラーを返しました [指定された列は値の重複を許可しているか、検索可能になっていません。フィールドをキーにするには、Studioでフィールドの「検索可能」と「値の重複を許さない」にチェックを入れてください] |
上述の「ユニークキーの設定方法」を行い、ユニークキーの設定を行う。 |