目次
ここでは、学習塾生徒管理テンプレートの生徒情報データポケットを利用して、PlatioDeleteコンポーネントを使って指定したレコードを削除する手順を説明します。
事前準備
ミニアプリのユーザーの確認
学習塾生徒管理テンプレートでサンプルユーザーを設定すると、下記のユーザーが登録されます。
- user1
- user2(管理者)
事前準備として、Platioでuser2のユーザー情報でAPIでのアクセスを許可する設定をし、開発者向け情報からAPIトークンを取得して、ASTERIA WarpでPlatioコネクションを作成しておきます。手順はレシピ集「[ASTERIA Warp]Platioコンポーネントでのデータ連携:概要と事前準備」を参照してください。
CSVファイルの作成
生徒情報データポケットに下記のようなCSVファイルをインポートします。
<CSVファイルの例>
生徒ID,生徒名,連絡先メールアドレス
A1,石森陽彩,sample1@org.com
A2,大崎じん,sample2@org.com
A3,佐藤こころ,sample3@org.com
B1,清水愛,sample4@org.com
B2,山田太郎,sample5@org.com
ASTERIA WarpのPlatioDeleteコンポーネントには削除方法が「全レコード」を削除する、「キーを指定」して削除する、「クエリー」で削除するの3つがあります。
※いずれの削除方法でも対象のレコードが0件の場合、PlatioDeleteコンポーネントは正常終了します。
ここからはそれぞれの動作を確認していきましょう。
全レコード削除
フローを作成
- PlatioDeleteコンポーネントを配置します。
- PlatioDeleteコンポーネントをダブルクリックしてPlatioビルダーを開き、削除方法を「全レコード」を指定します。
- 全レコード削除するデータポケットを選択して、保存します。
フローを実行
フローが実行した後、データビューアーを見るとすべてのレコードが削除されていることを確認できます。
キーを指定して削除
フローを作成
- PlatioDeleteコンポーネントを配置します。
- Platioビルダーを開き、削除方法を「キーを指定」を設定します。
- 生徒情報データポケットの「生徒ID」をキーに指定します。キーを指定すると、PlatioDeleteコンポーネントの入力ストリームに自動でフィールドが追加されます。
- 追加されたキーにマッピングするため、MapperコンポーネントをPlatioDeleteコンポーネントの前に配置します。PlatioDeleteコンポーネントで削除方法を「キーを指定」に設定をする前に、Mapperコンポーネントとリンク線を接続している場合、選択したフィールドが反映されません。その場合は再度、リンク線を接続してください。
- Mapperコンポーネントを開き、Const関数に「A1」を指定して生徒IDフィールドに設定します。
フローを実行する
フローを実行してデータビューアーを見ると、キーとして指定した生徒IDが「A1」に等しいレコードのみ削除されたことが確認できます。
クエリーで削除
「クエリーで削除する」とは、検索条件で指定した条件のレコードを削除するということです。「キーを指定」して削除する場合はキーの値の比較には「=」しか使用できません。それに対して、「クエリー」で削除する場合は「キーを指定」よりも複雑な条件を指定することが可能です。
例えば、生徒情報データポケットの生徒IDはアルファベットがクラス、数字が出席番号を表しているとします。AクラスとBクラスの出席番号が1番~5番の人をまとめて削除する場合や、Aクラスの人だけを削除したい場合など、条件を指定してレコードを削除する際に削除方法「クエリー」を使用します。
フローを作成する
- PlatioDeleteコンポーネントを配置します。
- Platioビルダーを開き、削除方法に「クエリー」を指定します。
- 生徒情報データポケットの「生徒ID」フィールドを右クリックして「検索条件へ追加」を選択します。
- 右側の検索条件に「生徒ID」が追加されるので、演算子を「:」、値を「A」に指定して保存します。
- PlatioDeleteコンポーネントの「検索条件」プロパティにPlatioビルダーで指定した検索条件が設定されます。またPlatioビルダーを使わずにプロパティにPlatioの検索書式を直接記述することもできます。
フローを実行する
フローを実行してデータビューアーをみると、「生徒ID」に「A」が含まれるレコードがすべて削除されていることが確認できます。
ヒント
PlatioDeleteコンポーネントで削除方法が「クエリ―」の場合、指定できる演算子をご紹介します。
演算子 | 説明 | |
: | 検索条件の値が指定した値を含む時にマッチします。 | |
= | 検索条件の値が指定した値に等しい時にマッチします。 | |
> | 検索条件の値が指定した値より大きい時にマッチします。 | |
>= |
検索条件の値が指定した値以上の時にマッチします。 | |
< | 検索条件の値が指定した値より小さい時にマッチします。 | |
<= | 検索条件の値が指定した値以下の時にマッチします。 | |
!= | 検索条件の値が指定した値に等しくない時にマッチします。 |