目次
インポート
データポケットで登録・更新したいレコードをCSVファイルで用意し、データビューアーでインポートして一括登録・一括更新することができます。エクスポートしたCSVファイルも利用できます。CSVファイルから10,000レコードまでインポートすることができます。インポート可能なファイルサイズの上限は、添付ファイルなしの場合は1MB、添付ファイルありの場合は100MBです。
インポートするCSVファイルを事前に作成する方法は、後述の「CSVファイルを作成する」を参照してください。
一括更新または別の同じデータポケットへレコードを移行する場合は、エクスポートしたCSVファイルを利用します。本ガイドの「レコードのエクスポート画面のオプション」の「用途」を参考にして準備してください。
インポートするには、データポケットのレコード一覧画面で「インポート」をクリックします。
添付ファイルなどメディアのフィールドがあるデータポケットの場合、「インポート」ボタンの右をクリックして添付ファイルありのメニューを選択できます。
レコードのインポート画面でインポートの目的によって「動作」オプションを指定します。
「動作」オプションについては本ガイド後述の「動作」を参照してください。
CSV形式(フィールド)を確認するには
レコードのインポート画面で例が表示されます。
「例」の1行目にフィールド名、2行目以降にサンプルデータが表示されます。
添付ファイルがある場合、さらに「例」の下にZIPファイルの構造が表示されます。
CSVとメディアファイルを準備し、例に示されたフォルダー構造でZIPファイルを用意します。
レコードのインポート画面のオプション
レコードのインポート画面のオプションを説明します。
動作
・レコードを作成
指定したCSVファイルでレコードを作成します。
・IDを指定してレコードを更新
CSVファイルに"_id"フィールドを追加してレコードIDを指定し、レコードIDが一致したレコードを更新します。
・フィールドの値を指定してレコードを更新
指定したフィールドの値が一致したレコードを更新します。この動作を選択すると、キーフィールドオプションが表示され、キーとなるフィールドを指定できます。
各レコード作成者を指定する
このオプションは、データビューアーにログインしているユーザーが管理者の場合に表示されます。
レコード作成者を指定しない場合、インポート操作をするときにデータビューアーへログインしているユーザーがレコード作成者になります。
レコード作成者を指定するには、"_createdBy"フィールドをCSVファイルに追加します。"_createdBy"フィールドが入ったCSVファイルをエクスポート機能でダウンロードすることができます。レコード作成者を含むエクスポートについては本ガイド「5. エクスポート」の「作成者、更新日時などの情報を含める」を参照してください。
指定するユーザーは、あらかじめPlatio Studioでミニアプリの「ユーザー」に登録しておきます。
データポケットに設定した権限によってレコードの読み書きを制御することができるため、レコード作成者の指定は重要です。権限については、Platio Studioガイドの「データポケットの設定情報」を参照してください。
例:
"店舗名","エリア","住所","電話番号","_createdBy"
次項で、インポートを利用するケースについて説明します。
インポートの動作
インポートで行う以下の操作で、どのオプションを指定するかを解説します。
- 新規に一括登録
- 一括更新
- 別のデータポケットにレコードを移行
以下にそれぞれについて説明します。
新規に一括登録
レコードを一括で新規登録するには、インポート画面で準備したCSVファイルまたはZIPファイルを選択します。
「動作」オプションで「レコードを作成」を指定します。
CSVファイルに"_createdBy"フィールドを追加してレコード作成者を指定する場合は、「各レコードの作成者を指定する」をオンにします。
一括更新
一括更新の場合、2つのレコードの更新方法があります。
- IDを指定してレコードを更新
- フィールドの値を指定してレコードを更新
レコードの更新方法は「動作」オプションで指定します。
IDを指定してレコードを更新
IDはレコードごとにつけられたレコードIDを指します。CSVファイルに"_id"フィールドを追加して、"_id"フィールドに指定したレコードIDを持つレコードを更新します。レコードが見つからない場合にはエラーになります。"_id"フィールドが空の場合には新しいレコードを作成します。
レコードIDはデータビューアーのレコード一覧画面から1つのレコードの表示または編集メニューをクリックして表示した画面で確認することができます。
インポートによる一括更新(登録済みレコードを更新)で指定するCSVファイルは、テキストエディターやExcelを使って作成するか、またはデータビューアーでエクスポートしたファイルを利用します。
エクスポートするときに、レコードIDフィールドにレコードIDの値が入ったCSVファイルをダウンロードできます。必要に応じてレコードを変更して、一括更新に利用します。
例:
"店舗名","住所","_id"
"東京ビックサイト店","東京都江東区有明3丁目", "rett2wootobaf7h2mrdfw5un4sm"
※レコードIDを含むエクスポートの場合、用途で「レコード更新用」を指定します。詳しくは本ガイド「5. エクスポート」の「用途」を参照してください。
フィールドの値を指定してレコードを更新
キーにするフィールドの値が同じレコードを更新します。レコードが見つからなかった場合には、新しいレコードを作成します。フィールドをキーにするには、Platio Studioでフィールドの「検索可能」と「値の重複を許さない」にチェックを入れてください。
「動作」オプションで「フィールドの値を指定してレコードを更新」を選択すると、「キーフィールド」が表示され、クリックして表示されるフィールドリストからキーにするフィールドを選択します。
別のデータポケットにレコードを移行
Platio環境を移行するときにレコードの移行を行う場合は、移行元環境のレコードをエクスポートして、移行先にインポートするCSVファイルを準備します。
エクスポートするとき、「用途」オプションで「レコードコピー用」を選択します。
※用途については、本ガイド「5. エクスポート」の「用途」を参照してください。
インポートするとき、「動作」オプションで「レコードを作成」を選択します。
レコードの作成者を指定するオプション
このオプションは、データビューアーにログインするユーザーが管理者の場合に表示されます。
レコード作成者、更新日時などの情報を引き継がない場合には、移行先でインポートするCSVファイルに作成者("_createdBy"フィールド)は必要ありません。インポートしたユーザーが作成者になります。この場合、エクスポートするときに「作成者、更新日時などの情報を含める」オプションはオフにします。
移行元のレコード作成者を引き継ぐ場合には、エクスポートするときに「作成者、更新日時などの情報を含めるオプション」をオンにしてダウンロードします。
インポートするときに「レコードコピー用」でエクスポートしたCSVには"_createdBy"フィールドが追加されて出力され、そのままインポートに使えます。
※"_createdBy"フィールド以外に追加して出力される"_createdAt"、"_updatedBy"、"_updatedAt"のフィールドに記述された値は利用されません。
手動でもフィールドを追加できます。その場合、移行先でインポートするCSVファイルに"_createdBy"フィールドを追記します。
インポートでエラーが表示される場合
インポートでエラーメッセージが表示された場合、以下を確認してみてください。
- 先頭行のフィールド名が正しいか
- 各フィールドは""(クォーテーション)で囲っているか
- 各フィールドを「,」(コンマ)で区切っているか
- フィールドの数は正しいか
- フィールドに指定した値が正しいか、形式があっているかどうか
※日付フィールドは「yyyy-mm-dd」のように年と月と日を「-」(ハイフン)で区切った形式のみインポートできます。
ExcelソフトでCSVファイルを操作している場合、"2019/04/01"のような別の形式から変換するにはExcelソフトの「セルの書式設定」の「表示形式」タブで「ユーザー定義」を選択して、種類に「yyyy-mm-dd」と指定してください。
※時間フィールドは「HH:mm:ss」のように時と分と秒を「:」(コロン)で区切り、2桁数字の形式のみインポートできます。
ExcelソフトでCSVファイルを操作している場合、"9:00:00"のように先頭に0が無いなど別の形式から変換するにはExcelソフトの「セルの書式設定」の「表示形式」タブで「ユーザー定義」を選択して、種類に「hh:mm:ss」と指定してください。
CSVファイルを作成する
インポート用にCSVファイルを新しく作成する場合、ファイルの1行目にはデータポケットのフィールド名を指定します。
例:
"店舗名","エリア","住所","電話番号"
※日付フィールド、時間フィールドは固定の形式のみインポートできます。前述の指定形式を参照してください。
テキストエディターで作成する場合
フィールド名は「"」(ダブルクォーテーション)で囲み、フィールドは「,」(コンマ)で区切ります。
インポート時にエンコーディングを指定するため、あらかじめCSVファイルのエンコーディングを確認して保存します。
Excelソフトで作成する方法
インポートするCSVファイルを準備する際に、最初から手入力するよりもデータビューアーの画面から先頭行のフィールド名をコピーすると便利です。
ここでは、ExcelでCSVファイルを作成する方法を紹介します。
※インターネットで検索すると同じような方法を見つけられます。こちらの情報は方法の1つのですので、参考情報としてお読みください。
①Excelで新しくファイル(空白のブック)を作成して開いておきます。
②データビューアーにログインし、データポケット一覧でデータポケット名をクリックしてレコード一覧を表示し、「インポート」をクリックします。
③「レコードのインポート」画面が表示されます。「例」の部分からフィールド名を選択してコピーします。
④Excelの最初のセルをダブルクリックし、入力可能な状態にして、コピーした内容を貼り付けしてEnterキーで確定します。
⑤再度、最初のセルをクリックし、メニュー「データ」を表示して「区切り位置」をクリックします。
⑥区切り位置指定ウィザードが開始されます。「コンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ」を選択して「次へ」をクリックします。
⑦「区切り文字」で「コンマ」だけをチェックし、「文字列の引用符」で「"」(ダブルクォーテーション)を選択して「次へ」をクリックします。
⑧データのプレビューでフィールドをクリックし、列のデータ形式を指定して「完了」をクリックします。
※後から変更できるので、わからない場合は「G/標準」を指定します。
⑨先頭のフィールド名がセルごとに分割できました。インポートに不要なフィールドがあれば削除します。
⑩各フィールドにデータを入力して完成します。
⑪メニュー「ファイル」をクリックして表示し、「名前を付けて保存」をクリックして保存先を指定します。拡張子に「CSV」を選択して拡張子.csvのファイルを保存します。
保存時や終了時に「この形式でブックを保存しますか?」のようなメッセージが表示された場合は「はい」ですすめてください。
⑫データビューアーで、作成したCSVファイルをインポートするとき、「エンコーディング」は「Shift_JIS(CP932)」を指定します。