目次
インポート
インポートは、あらかじめ用意したCSV形式のファイルでレコードをまとめて作成・更新できます。
インポートでは、以下のことができます。
- CSV形式でインポートします。全てのフィールドを用意する必要はなく、登録したいフィールドのみでインポートできます。
- メディア系フィールドで添付ファイルを含むデータポケットの場合、添付ファイルなし、添付ファイルありを選択できます。添付ファイルありのインポートはZIP形式です。構成はインポート画面で確認できます。
- レコード作成者を指定してインポートできます。指定するユーザー名はあらかじめミニアプリに作成されている必要があります。存在しないユーザー名を指定した場合、エラーになります。
- レコードを更新できます。レコードIDを指定する方法とキーとなるフィールドを指定する方法の2つがあります。エクスポートでダウンロードしたCSVファイルを利用できます。
- 日時情報を含む場合、日時のフォーマットを指定できます。
- インポートするファイルのエンコーディングをUTF-8またはShift JIS (CP932) で選択できます。
インポートするCSVファイルを、エクスポートでダウンロードしたファイルではなく、事前にテキストエディタまたはExcelから作成する方法は、本ガイドの「付録1. インポートするCSVファイルを作成する」を参照してください。
インポートの注意事項
- レコードの作成日時、更新者、更新日時は指定できません。
- フィールドプロパティで「必須」がオンであってもチェックされません。必須のチェックは、Platioアプリのみで動作します。
- ユーザーフィールドの値のユーザー名は、あらかじめミニアプリに作成されている必要があります。CSVに記述したユーザー名がミニアプリに存在しない場合、エラーになります。
- レコード選択フィールドを含むデータポケットへレコードをインポートする場合、レコード選択フィールドの選択元データポケットにあらかじめ値が登録されている必要があります。CSVに記述した値が登録されていない場合、エラーになります。
- 計算系フィールドは、Platioアプリの入力・編集時に値が生成されます。データビューアーでは値は生成されませんが、値を入力・編集できます。
- 集計系フィールドは、集計元データポケットにレコードが作成・編集・削除された時(インポート含む)に値が登録されますが、インポートで集計フィールド自体の値を設定できます。
- 自動系フィールドは、データビューアーからのインポートで動作します。
- メール送信フィールド・プッシュ通知フィールドで送信の条件を設定している場合、送信する条件でインポートするとレコード数分のメール送信・プッシュ通知が行われます。データポケットの構成やレコード件数によって、内部タスクの制限(※)によりメール送信・プッシュ通知が行われないことがあります。
- レコード数がインポート可能なレコード数に満たない場合でも、内部タスクの制限(※)によりレコードが登録されないことがあります。
※内部タスクについては、開発者ドキュメントの「内部タスク」を参照してください。処理状況は、Platio Studioの「処理ログ」を確認してください。
インポートするには
データポケットのレコード一覧画面で「インポート」をクリックします。
添付ファイルなどメディアのフィールドがあるデータポケットの場合、「インポート」ボタンの右をクリックして添付ファイルありのメニューを選択できます。
インポート可能な最大レコード数とCSVファイルサイズ
ファイル形式 |
インポート可能なレコード数 | CSVファイルサイズ |
CSV |
最大10,000レコード | 1MB |
CSVと添付ファイル |
最大10,000レコード | 1GB |
インポート可能な最大レコード数を超えたCSVファイルを指定してインポートすると、レコードのインポート画面で「ファイルに含まれているレコードが多すぎます。一回のアップロードで、最大10000個のレコードをインポートすることができます。」というエラーメッセージが表示されます。
1データポケットあたりのレコード数の上限は10万レコードです。データポケットに登録されたレコード数が10万レコード以下の場合にレコードを追加できます。
データポケットに10万レコードを超えて登録されている状態で、インポートすると「既に制限を超えた数のレコードが存在します。」とエラーメッセージが表示されて、レコードは登録できません。
※一度にインポートできる添付ファイル数の上限は30,000個です。
CSV形式(フィールド)を確認するには
レコードのインポート画面で例が表示されます。
「例」の1行目にフィールド名、2行目以降にサンプルデータが表示されます。
添付ファイルがある場合、さらに「例」の下にZIPファイルの構造が表示されます。
CSVとメディアファイルを準備し、例に示されたフォルダー構造でZIPファイルを用意します。
インポートするファイル
「参照」をクリックしてインポートするCSVファイルを選択します。
エンコーディング
UTF-8またはShift JIS (CP932) を指定します。
動作
「動作」オプションで、レコードを作成する、またはレコードを更新する方法を指定できます。クリックすると動作を選択できます。
動作 |
説明 |
レコードを作成 |
レコードを作成します。 |
IDを指定してレコードを更新 |
レコードを更新します。 _id列で指定されたIDを持つレコードを更新します。レコードが見つからない場合にはエラーになります。_id列が空の場合には新しいレコードを作成します。 |
フィールドの値を指定してレコードを更新 |
レコードを更新します。 キーにするフィールドの値が同じレコードを更新します。レコードが見つからなかった場合には、新しいレコードを作成します。 フィールドをキーにするには、Studioでフィールドの「検索可能」と「値の重複を許さない」にチェックを入れてください。 |
レコードを作成
選択したCSVファイルから、レコードを作成します。
後述のオプション「各レコードの作成者を指定する」をオンにしてレコード作成者を指定できます。
IDを指定してレコードを更新
選択したCSVファイルから、レコードを更新します。
CSVファイルに「_id」列を追加して、レコードIDを記述します。
※「_id」列は必須です。レコードIDについては、「3. レコードリスト」を参照してください。
エクスポートで「用途」オプションで「レコード更新用」を選択してダウンロードしたCSVファイルは「id_」列が追加されて出力されていて編集して利用できます。
レコードが見つからない場合にはエラーになります。
「_id」列が空の場合には新しいレコードを作成します。後述のオプション「各レコードの作成者を指定する」がオンにしてレコード作成者を指定できます。
フィールドの値を指定してレコードを更新
選択したCSVファイルから、レコードを更新します。
キーにするフィールドを指定し、値が同じレコードを更新します。
キーにするフィールドは、Platio Studioでフィールドプロパティで「検索可能」と「値の重複を許さない」をオンにします。「キーフィールド」をクリックすると、選択可能なフィールドが表示されます。
レコードが見つからなかった場合には、新しいレコードを作成します。後述のオプション「各レコードの作成者を指定する」がオンにしてレコード作成者を指定できます。
日時のフォーマット
日時・日付・時間フィールドが含まれる場合にオプションが表示されます。
日時・日付・時間フィールドは、ISO 8601の「YYYY-MM-DD'T'hh:mm:ss.sssZ」形式でフォーマットされます。
※フォーマットについては開発者ドキュメントの「型と値」のDateTimeを参照してください。
日時の指定では、下記のように記述します。
- 日付の区切り文字は"-"(ハイフン)のみを使用
- 日付、時間は各桁を2桁で記述
例:
日時 2023-03-01T09:03:05.000Z
日付 2023-03-01
時間 09:03:05
インポートで上記の形式かをチェックする場合、下を選択します。
インポートする元データでは、下記のようなフォーマットで記述されることがあります。
- 日付の区切り文字に"/"(スラッシュ)を使用
- 日付、時間で先頭の0を省略
このような形式でインポートする場合、上を選択します。
インポートできるのは以下のような形式です。
例:
日時 2023/3/1 9:3:5
日付 2023/3/1
時間 9:3:5
※時間は秒を省略できます。
時間 9:3
タイムゾーン
日時のフォーマットで上のオプションを選択した場合に表示されます。タイムゾーンを指定できます。
作成者
各レコード作成者を指定する
このオプションは、データビューアーにログインしているユーザーが管理者の場合に表示されます。
レコード作成者を指定しない場合(本オプションがオフ)、インポート操作をするときにデータビューアーへログインしているユーザーがレコード作成者になります。
レコード作成者を指定する場合(本オプションがオン)、CSVファイルに「_createdBy」列を追加して、ユーザーを記述します。指定するユーザーは、あらかじめPlatio Studioでミニアプリの「ユーザー」に登録されている必要があります。
例:
"店舗名","エリア","住所","電話番号","_createdBy"
「_createdBy」列が入ったCSVファイルをエクスポート機能でダウンロードすることができます。レコード作成者を含むエクスポートについては本ガイド「5. エクスポート」の「作成者、更新日時などの情報を含める」を参照してください。
※データポケットに設定した権限によってレコードの読み書きを制御することができるため、レコード作成者の指定は重要です。権限については、Platio Studioガイドの「データポケットの設定情報」を参照してください。
添付ファイル
このオプションは、添付ファイルありの場合に表示されます。
ファイル名から添付ファイルIDを取り除く
データビューアーからインポートする目的で、エクスポートするときのファイル形式に「CSVと添付ファイル」を選択してダウンロードした場合、データポケットに含まれる添付ファイル名は元のファイル名の末尾にaから始まる27桁の文字列の添付ファイルIDが付加されています。
詳しくは、本ガイド「エクスポート」の「ファイル形式」を参照してください。
本オプションをオンにすると、エクスポートでダウンロードしたZIP形式のファイルをそのままインポートするときに、各添付ファイルのファイル名から添付ファイルIDを削除し、エクスポート前のファイル名を維持することができます。